PENTA(ペンタ), ジュニア・食育 -

食育について(ニュートリション自由自在 第55回)

PENTA食育基本法は、平成17年6月10日、小泉内閣時代の第162 回国会において成立し、同年7月15日より施行された。その目的は、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、食育を総合的、計画的に推進することにある。

一般に基本法とは、国政に重要なウェイトを占める分野について国の制度、政策、対策に関する基本方針・原則・準則。大綱を明示した、いわば「親法」であり、それに沿った措置を講ずべきことも定めている(小野寺・1999)。

措置として食育基本法では、平成18年度から平成22年度までの5年間、食育推進基本計画が動き始め、現在は第2次食育推進基本塾国に移行している。

その最初の5年間の成果を評価する調査として、内閣府食育推進室は平成23年3月に「食育の現状と意識に関する調査報告書」をまとめたが、これによれば、食育という言葉を知っていた人の割合は74%であるが、意味も知っていた人は44%にとどまった。この言葉を知らなかった人は26%であった。国民の4人に1人がいまだ認知せず、意味を知っている人が半分以下という食育について考えてみたい。

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