PENTA(ペンタ), 栄養素解説 -

瞬発力を生む5グラム クレアチン(ニュー トリション自由自在 第1回)

PENTA92年に、バルセロナオリンピック陸上競技100mの金メダリストであるリンフォード・クリスティ(英)がクレアチンによって瞬発力を向上させたという記事がイギリスの新聞紙面を飾った。

クレアチンの噂はみるみる広がり、4年後のアトランタオリンピックでは、日本の短距離選手の多くが使用するようになった。欧米の選手ももちろんほとんどが使用していて、ドーピング禁止薬物でなく競技力が向上するなら、これほど素晴らしいものはないわけである。

クレアチンとは

クレアチンは1835年にシェブロイルが赤身肉から発見し、1926年にシェヌタンとギーが筋肉中に貯蔵されることを見出した。

クレアチンは肝臓などでアミノ酸のグリシン、アルギニン、そしてオルニチンの3つから合成される。合成されたクレアチンは筋肉に取りこまれ、リン酸と結合してクレアチンリン酸(CP)として貯蔵される。

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