グルタミンペプチド(ニュー トリション自由自在 第12回)
グルタミンというアミノ酸
グルタミンは、グルタミン酸とアンモニアから合成される中性のアミノ酸であり、分子量が小さいため細胞膜を容易に通過することができる。グルタミンは、脳、筋肉、血液等の体組織中で最も豊富なアミノ酸であり、ヒトでは、タンパク質を構成するアミノ酸プールの50%を占める。
その働きは、多くの代謝経路に重要な中間体としてふるまい、スポーツとの関連で言えば、筋肉のタンパク合成を促進し、逆に分解を抑制し、免疫機能を克進するなど、その利用性は他のアミノ酸を数段しのぐと言われる。
臨床的には以前から注目されていたが、スポーツの世界では1990年代に入って、免疫との関係が研究されてから注目を浴び、現在も欧米の多くの研究者が運動との関わりについて研究を続けている。