PENTA(ペンタ), 栄養素解説 -

グリコーゲン(ニュー トリション自由自在 第27回)

PENTA2004年のアテネ五輪は、日本選手の大活躍によって幕を閉じた。活躍した選手たちは、栄養士、調理人、あるいはそれに準じた役割を持った人たちに支えられていたので、国際舞台で活躍するには、栄養・食事に関する取組みが不可欠であることも常識になってきたと思う。

その栄養の働きにおいて、エネルギーを蓄えるというテーマは主要なものであろう。特に、無酸素運動と有酸素運動の双方に主役として関わるグリコーゲン、すなわち糖質は、その蓄積量がスポーツのパフォーマンスを左右するといっても過言ではない。去る9月15日、埼玉県で開催された第59回日本体力医学会大会において、弊社はランチョンセミナーをスポンサードしたが、その内容は新潟医療福祉大学・川中健太郎博士による運「動後の筋グリコーゲン再合成のメカニズムとスポーツ現場での応用」であった。

川中博士は、筑波大学で博士号を取得された後、国立健康・栄養研究所勤務を経て、ワシントン大学医学部のホロッツィ教授の下で、5年にわたり筋グリコーゲンの分子レベルでの研究をされた新進気鋭の学者である。そこで、今回の自由自在は、川中博士のセミナー内容を要約してみたい。

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