PENTA(ペンタ), 栄養素解説 -

クレアチン(その2)(ニュー トリション自由自在 第10回)

PENTAクレアチンは有効か

多くの研究により、クレアチン・モノハイドレート摂取は筋中クレアチン量を10~40%高める。つまり、通常はガソリンタンクは満タンの4分の3しか入つておらず、摂取により総量は120gから150~160gまで高まる。結果的に、筋肉はより多くのクレアチンリン酸を利用できることから、スプリント時や高強度のウエイトリフテイング時のエネルギーが維持されることになる。

ただし、個人差はある。菜食主義者やクレアチン合成欠陥のある患者のように、クレアチン濃度のイニシャルが低い人の方が、より大きな効果を示すようである。クレアチン摂取の効果は、クレアチン蓄積量に依存するというデータもある。

日本人では、東京医大の黒澤らがMRS(核磁気共鳴スペクトル法)を用いて行っており、筋中クレアチン濃度の増加とこれに伴う局所的筋パワー(グリップ運動能力)の増加を報告している。日本人でもクレアチン摂取の効果は科学的に認められているのである。

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