PENTA(ペンタ), 栄養素解説 -

クレアチンの安全性(ニュー トリション自由自在 第13回)

PENTAクレアチンについては、PENTA第1号と第9号で特集してきた。有効性、摂取方法については、以前と変わりはない。実際に、クレアチンを使用して記録を伸ばした読者も少なくない。

また、最近では臨床への応用が活発化し、神経‐筋疾患の患者に有効であるという発表が相次ぎ、日本国内でもいくつかの病院で用いられている。

さて、問題となるのはスポーツで使用するときの安全性である。筆者は、1月に、あるプロ野球チームのコーチ講習会に招かれ、「スポーツ栄養」の話をする中で、クレアチンについても触れた。すると、トレーニング・コーチから、「筋肉の痙攣や場合によっては障害につながるので、チームとしては使わないことにしている。こうすれば絶対に安全だという方法があれば教えて欲しいと」いう質問を受けた。

また、他の球団では、キャンプ前になって、チーム・ドクターがチームでのクレアチンの使用を禁じたという話も伝わってきた。「クレアチンを使用すると、関節に無理がかかるのでよくないと」いうのが、その理由である。

そこで今回は、クレアチンの安全性について3つの考え方からまとめ、それぞれについて私見を述べたい。

 記事を読む(PDF)