インストラクターのための栄養学(第1回)
■連載開始にあたってのごあいさつ
インストラクターの皆さん、こんにちは。立教大学の杉浦です。私は、大学の理学部で生物学を学んだ後、明治製菓という会社に入り、約20年間、スポーツ食品『ザバス』の開発と、運動する人への栄養指導を行ってきました。2008年から立教大学にできたスポーツウエルネス学科の教員に転職し、栄養学の教員として、将来スポーツや健康づくりの現場で働きたいという学生を育てています。
理学部出身の私は、もともと運動の専門ではなかったのですが、36歳から学んだ大学院が体育科だったということもあり、だんだんと運動の世界に入っていきました。その後もいくつかのスポーツクラブに入会してトレーニングの方法を教わり、日本Gボール協会でボールエクササイズも習って、なんと現在では、立教大学でフイットネスの授業を週に2クラス受け持っています。
フィットネスの授業を始めて驚いたことは、まず会社勤めの頃に比べて、体重が5kg減少し、そのまま維持できているということです。食事量は変わっていないので、まさに運動の効果です。もう一つ驚いたのは、声を出して指示しながら運動することの大変さです。マシンでディップをして見せているときに力が入らなくなって、マシンからへなへなと落ちたことがありました。この程度でも結構疲れるので、エアロビクスの指導はどれほど大変なのだろうと思います。自分で運動指導をやってみて、改めてインストラクターの皆さんのすごさがわかりました。
出典:HELTH NETWORK 第27巻10号