記事アーカイブ   雑誌やウェブサイトなどに掲載された記事、連載を中心にご紹介します。
ARCHIVE / SNLAB.
By host on 2011/07/01 14:50

インストラクターのための栄養学 「フィットネス初心者のおばさんは、なぜ太る?」

これまで、毎回話題を決めてインストラクターのための栄養学を書いてきましたが、最終回は「フィットネス初心者のおばさんは、なぜ太る?」というテーマからいろいろ考えてみたいと思います。

■50代の肥満女性が入会してきた

クラブに50代の肥満女性が入会してきました。本人の希望は「スリムになって美味しいものを食べたいし、オシャレもしたい」。それで「初めてのエアロ」というクラスに出ているが、希望とは逆に、体重が増えてしまった。そんなメンバーさんに、あなたはどんなアドバイスをしますか?

おそらく、この女性は長年運動をしていなくて、初心者用クラスの運動強度であっても強度が高すぎたのでしょう。本来ならば、トレッドミル(ランニングマシン)を利用したウオーキング等から始めて、体力がある程度ついてきてから初心者クラスのエアロに移行するべきだったと思われます。

図1をご覧ください。横軸は最大酸素摂取量に対する活動・運動の強度で、左端から姿勢として寝る、座る、立つ、そして歩く、速歩、ジョグ、ランという具合に運動強度が上がっていきます。ダッシュになると無酸素運動になるので、酸素摂取ができませんから、右端を振り切ってしまいます。そして、縦軸は呼吸商といって、その活動強度のときに吸った大気中の酸素が、エネルギー源を燃やしたときに、どのくらいの二酸化炭素を産み出すかで決まります。

出典:HELTH NETWORK 第28巻7号

記事を読む(PDF)

By host on 2011/05/01 14:46

インストラクターのための栄養学 近年、スポーツ選手のコンディショニングや最大パフォーマンスの発揮に及ぼす食事や栄養の重要性が認知されるとともに、スポーツサプリメントも普及してきました。サプリメントとはその名の通り「補助」するものであり、本来の意味は、食事だけでは不足する栄養素を補う栄養補完の目的で摂取するものです。

■サプリメントとは何か

例えば、遠征に行って旅館に泊まったけれど、そこの食事では乳製品が不足して、フィットネスのためのカルシウムが充分に補給できないような場合、皆さんは近くのコンビニエンスストアやスーパーマーケットで間食(補食)としてヨーグルトを購入するかもしれないし、持って行ったカルシウムのタブレットで補給するかもしれません。これらはどちらも、目的としてはカルシウムのサプリメンテーションであると言えます。 つまり行為としてはどちらもカルシウムを補給したわけですが、ヨーグルトは普通の食品なので、特に後者をサプリメントで補給したと言うわけです。厳密にはヨーグルトにもいろいろあって、低脂肪だの、低糖だの、カルシウム強化だの、乳酸菌やビフィズス菌の特別な種類を配合しただのと、普通っぽくないものもありますが、ともかく普通の食品とはいえないもので、栄養素を補給するものをサプリメントと呼びます。

ところが一方で、「栄養素Jではないサプリメントもあります。
スポーツでは、その多くは競技力向上を目的として販売されており、欧米ではエルゴジェニック(ergogenics)と呼ばれ、その語源は「仕事量を産み出すもの」です。アミノ酸とかクレアチン、エネルギー補給のゼリー食品等がここに含まれます。また、スポーツをしていない一般人用の目的別の商品も市場には数多くあり、抗肥満(脱メタボ、ダイエット)、アンチエイジング(脱ロコモ、美容)、さらにはいわゆるトクホ(特定保健用食品)に認可されているような整腸作用とか、血糖値、血圧、コレステロール、中性脂肪等を正常に保つような目的で摂取する食品があるのです。

出典:HELTH NETWORK 第28巻5号

記事を読む(PDF)

By host on 2011/03/01 14:43

インストラクターのための栄養学 21世紀になってからダイエットに関するものが多くなっています。もちろん昔から「スタイリー」のような痩身器具はありましたが、美容というくくりであり、ダイエットという分野は近年になって確立されてきました。さて、ビリーやスロトレなどの運動・トレーニング系は皆さんのご専門ですから、ここでは栄養に焦点を絞っていきましょう。

■危険なもの;抗肥満薬

まず、絶対に避けなければならないのは薬です。「私は食品を考えることはあっても、薬は使わないです」とおっしゃるかもしれませんが、実は薬は、我々の生活のすぐそばまで確実に入り込んできています。表2をご覧ください。世界で開発されている抗肥満薬です。この中で、日本で厚生労働省が認可しているのはマジンドール1種です(商品名サノレックス)。つまり、肥満症の患者に対して医師が処方し、その使用も最長で3カ月までとされています。

出典:HELTH NETWORK 第28巻3号

記事を読む(PDF)

By host on 2011/01/01 14:41

インストラクターのための栄養学 連載第1回(2010年10月号)は、食事の質と量をどのように調(ととの)えるかについて、第2回(2010年11月号)は、朝食を中心とした生活習慣とタイムマネジメントについて解説しました。仕事やアルバイト、授業や勉強など、どうしても動かせない時間に対して、食事、睡眠、風呂・シャワーや自己啓発等の時間をどこにどう配置するかについては、ぜひ一度"振り返り"をしてみてください。1週間は7日ですが、168時間でもあるし、10,080分間でもあります。漫然と過ごすのも自由ですが、「時間を制する者は人生を制する」とも言われます。自分の生活を客観的に見つめ直し、カッコよくデザインしましょう。

さて、食事のタイミングが適切なものになるとすると、次は何を食べるか食べないかがポイントになります。今回は、ダイエットの敵のように考えられている、脂肪について取り上げます。

■脂肪分はホントに余分三兄弟なのか

テレビCMで「出たなっ、余分三兄弟!」と言われ、すっかり悪者扱いされている糖分、塩分、脂肪分。いずれも人類の生存に不可欠の栄養素であり、食べ物の少ない時代には貴重品であって、手に入れるために戦さえ起こったほどです。「余分」ではなく「養分三兄弟」だったのです。

しかし、現代日本は飽食の時代が続いており、いつでも・どこでも・誰でも、お金さえ持っていれば、好きなものを好きなだけ食べることができます。そうなると、余分に摂取した糖分は高血糖から糖尿病につながり、塩分は血圧に影響して高血圧症を招き、脂肪分は体脂肪の増加から肥満を生じ、さらに血中のコレステロールや中性脂肪を増やして高脂血症を導いてしまいます。肥満が内臓脂肪型肥満であるならば、メタボリックシンドロームと認定されることになります。

出典:HELTH NETWORK 第28巻1号

記事を読む(PDF)

By host on 2010/11/01 14:39

インストラクターのための栄養学 先月は、インストラクターAさんの食事内容とタイミングをチェックしました。食事摂取基準や食事バランスガイドが出てきて難しく感じたかもしれませんが、見方がわかってしまえば簡単です。栄養ツールとしては、この2つを理解しておけばほとんどのケースで使えますので、フィットネス指導の中に活かしていただきたいと思います。

■規則正しい生活は必要か

一般の方からよく聞かれる質問に「朝食を食べる必要があるか?」「1日3食食べる必要があるか?」という内容があります。一見、当たり前のような事柄ですが、少し考えてみると非常に難しい問題でもあります。その答えはありません。「鎌倉時代には、武士は1日2食だった」と言われれば「そうでしょうね」と答えるしかありません。でも、その頃のライフスタイル(例えば、電気がないので朝は夜明けとともに起きて、夜は早く眠るというようなこと、そして畑仕事をしたり、相撲や剣術の稽古をし、食糧として米を1日5合あてがわれていて、それを2回に分けて食べていたとか)の中から、健康で生きるための「いざ鎌倉」でしっかりお勤めするためのライフスタイルができあがったのだと思います。

1日3食は、江戸時代中頃から、江戸を中心に広がっていったライフスタイルといわれていますので、それほど歴史があるわけではありませんが、現代の生活に合っているものといえるでしょう。人を年代別に見ていくと、子どものうちは発育・発達のために、そして将来に向けた教育のために「早寝・早起き・朝ごはん」のライフスタイルがよいですし、高齢になってくると、同じように規則正しい生活をしたほうが元気で長生きのようです。

出典:HELTH NETWORK 第27巻11号

記事を読む(PDF)

By host on 2010/10/01 15:34

インストラクターのための栄養学 ■連載開始にあたってのごあいさつ

インストラクターの皆さん、こんにちは。立教大学の杉浦です。私は、大学の理学部で生物学を学んだ後、明治製菓という会社に入り、約20年間、スポーツ食品『ザバス』の開発と、運動する人への栄養指導を行ってきました。2008年から立教大学にできたスポーツウエルネス学科の教員に転職し、栄養学の教員として、将来スポーツや健康づくりの現場で働きたいという学生を育てています。

理学部出身の私は、もともと運動の専門ではなかったのですが、36歳から学んだ大学院が体育科だったということもあり、だんだんと運動の世界に入っていきました。その後もいくつかのスポーツクラブに入会してトレーニングの方法を教わり、日本Gボール協会でボールエクササイズも習って、なんと現在では、立教大学でフイットネスの授業を週に2クラス受け持っています。

フィットネスの授業を始めて驚いたことは、まず会社勤めの頃に比べて、体重が5kg減少し、そのまま維持できているということです。食事量は変わっていないので、まさに運動の効果です。もう一つ驚いたのは、声を出して指示しながら運動することの大変さです。マシンでディップをして見せているときに力が入らなくなって、マシンからへなへなと落ちたことがありました。この程度でも結構疲れるので、エアロビクスの指導はどれほど大変なのだろうと思います。自分で運動指導をやってみて、改めてインストラクターの皆さんのすごさがわかりました。

出典:HELTH NETWORK 第27巻10号

記事を読む(PDF)

By host on 2007/07/15 10:42

PENTA 『健康日本21』をご存知だろうか。21世紀を迎えるにあたり、健康国家を目指す日本の厚労省が掲げた国民健康づくり運動である(http://www.kenkounippon21.gr.jp/)。

2000年10月に、健康のため「食事に気をつけている」、「身体活動量を上げるようにしている」、「節酒を心がけている」、「禁煙している」等、いくつかの項目の実態を調査し、10年後の2010年度の日標値を掲げ、その目標に近づけるべくさまざまな施策を展開してきた。

しかし、本年4月に出された中間報告の内容からは、身体活動量が上がらなかったり、飲酒量が増えてしまつたりと、必ずしも順調に推移しているとは言えない状況にあることがわかったのである。

記事を読む(PDF)

TOP
最近の記事
TOP